第91章 何着か服を買いに連れて行く

田中未菜がすぐさま叫んだ。

「春山一花!」

自分の名を呼ばれ、春山一花は反射的に振り返る。だが視界に入ったのが田中未菜と橘結衣たちだと分かった瞬間、顔色がさっと変わり、踵を返して走り出した。

田中未菜は一瞬きょとんとする。

次の瞬間には我に返り、猛然と追いかけた。

「ちょっと! なんで逃げんの!? 止まれって! 春山一花!」

春山一花は田中未菜に脚で勝てるはずもなく、あっという間に捕まった。

田中未菜は春山一花の手首をつかみ、肩で息をしながら言う。

「自分で言ったこと、忘れたわけ? 春山一花。そんな元気あるなら、グラウンドで走ってきなよ」

「チッ」

春山一花は鼻で笑い、乱...

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